初めてのフルマラソン

初めてのフルマラソン

2025 年 11 月、下関海響マラソンで初めてのフルマラソンを完走した。

今年の 1 月ごろからランニングを少しずつ始めて、会社の先輩に「フルマラソン出てみない?」と誘ってもらって、少しずつ距離を伸ばして走れるようになって、そしてフルマラソンを走りきった。自分のペースで走り続けて、継続して進めることができて、それがフルマラソンの 3 時間 38 分という思っていたよりかなり早いペースでゴールできて、自分が誇らしかった。

アップダウン 下関海響マラソンコース

下関海響マラソンは、瀬戸内海の海沿いを走るコースだった。前半は平坦で、後半からアップダウンが激しくなるコース。途中でトンネルを走って周りが静かになり、ランナーの足音が反響するところや、バイパスか高速道路で海が広がるところが印象的だった。

トンネルでは、足音やリズムが自分の体に響く気がして、ランニングに集中することができた。音楽を聴きながら走る予定だったんだけど、想像以上にランニングが気持ちよくて、イヤホンをつけずに走った。8km ぐらいで体が温まって、動きやすくなって、海沿いの風や太陽の温かさが心地よくて、このまま何も聴かずに走り続けたいという感覚になった。

走っている間、基本的にずっと沿道に人がいてくれた。声をかけてくれなかったとしても、誰かが見てくれているという感覚が心地よかった。そして途中途中で太鼓や吹奏楽部の人が応援してくれて、すごくテンションが上がった。

ペース

後半は、息が上がっているわけでもないし、痛いところもなかったけど、足が重くなっている感覚はあった。ただそんなにペースは落ちることなく走れた。

30km ぐらいで「あ、思ったより走れている」と気づいた。以前 30km 走ったときはもっと遅くて足ももっと重かったから。それからは初めての距離だったけど、想像以上に走れていることが嬉しくて、気持ちいいという感覚が常にあった。

ゴールの瞬間

フィニッシュラインを越えたときは、ただひたすらに嬉しかった。ゴールして、走るのをやめた瞬間に足の心地よい疲労感や重さがきて、それが「やりきったな〜」という感覚だった。

達成感は、ゴールしてから徐々に大きくなっていった。このためだけに走ってきたわけではないけど、形としてフルマラソンを完走したことに、とてつもない幸福感と達成感を感じている。

1月からの積み重ね

最初は 30〜40 分くらいから走り始めた。2025 年だけで 979.3km、93 回走った。週に 2.2 回のペース。10 月が大会の 1 ヶ月前だったので、30km 走をしたこともあって一番距離を踏んだ。涼しくなってきて走りやすくなったのもあった。

走り続けるうちに、走ることの気持ちよさを実感してきた。「走らなきゃいけない」というよりは、どちらかというと「走りたい」と思うことが多かった。習慣になりつつある。

1 年に 1 回ぐらいはフルマラソンに出たいと思っている。ただ記録を残したいというより、自分のライフスタイルにランニングを入れたいという気持ちが強い。気持ちよくて、自分を落ち着かせてくれるから。

今回の下関海響マラソンで一番心に残っているのは、走ってるときの感覚だった。天気がよく太陽が暖かくて風も気持ちよくて海も綺麗でそんな中を自分の無理のないペースで走るのは本当に気持ちよかった。

フルマラソンを走っている間は、ひたすら気持ちよかったし、走ることだけに集中しきっていた時間だった。自分がフルマラソンを走れたんだという達成感と幸福感を、いま深く感じてる。フルマラソンを誘ってくれた先輩と一緒に走ってくれた会社の同僚に感謝だね。